はたらくうさぎの文章筋トレ

文章の筋トレはじめました。

3日目:真夏の引っ越し②

(前回の続き)

というわけで、汗だくになりながら部屋のあちこちをメジャーで測った。

賃貸物件の内見という(私にとっては)一大事なので、契約の手順とか、

予め家賃交渉ができるのかとか、ネットで調べてはいた。

 

家賃交渉

が、家賃交渉という上級者技は繰り出せなかった。。。

家賃交渉は無理な話ではないというけど、

この条件でこの家賃・・・なかなか良い物件だ・・・

と、すでに思っていたこともあり、しかも敷金・礼金無し。

値下げ交渉はちょっとしにくい・・・という心のハードルになってしまった。

あと、あまりにも暑すぎた。

 

昔の話

昔々、大学生になって一人暮らしをするにあたり、母と部屋探しをした。

場所は京都。

時々京都へは行っていたが、部屋を借りるとなるとまた訳が違う。

不動産の習慣は土地土地によって変わる。

何が高いって、敷金2カ月、3カ月というのが普通で(「敷引き」なので、退去時にそこから部屋の清掃費用などが引かれる。ちなみにほとんど返ってこなかった)、

返ってこない礼金も同じく高い。

 

で、何軒か物件を見て回って、やはりすぐには決められないので悩んでいると、

「とりあえず手付金を」と言われ、十数万円を支払ったことがあり、しかもその部屋を借りなかったからと言う理由で返却されなかった。←これはダメ。そもそも「手付金」という概念ではなく、「申込金」であり返却されるべきもの。

 

今ならそれはおかしい事が分かるのだが、とにかく時間が限られた状況で部屋を決めなければならない、しかもその当時は今のようにネットで予め調べるなんてことはできなかった。

ミレニアム手前のあの頃は、Windows95が爆発的に一般に普及し始める「前夜」だった。

なので、不動産屋のいいカモになったのだった。

しかし、毎年あまたの右も左も分からない若者をカモにする不動産屋とはアコギな商売よね。。。(すべてがそうではないけど)

 

思い起こせば結局大学で案内してもらった部屋に決めた。

大学からまあまあ近く、静かな住宅街にあり、京都は高層建築物の高さ制限があるので、4階でも見晴らしも良く南向き、電停(京福電鉄)がすぐそば、しかも女性のみの物件だった。(ほとんど同じ大学の学生だった様子)

 

さて、現在に戻る。

 

結局その場で契約したい旨を伝えた。

申し込みは店舗でするのかと思ったら、今はオンラインでするようで、

コロナになってから色々とオンラインが普通になったなあ、

というか、わざわざ店に行かなくてもいい環境(ネットの普及)が整っているのに、

そうしてなかっただけよね・・・とか思いつつ。

 

クリーニングもすぐ入ってくれるということで入居日がおおよそ決まった。

 

(1080文字)